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明石市立市民病院

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ご挨拶

院長ご挨拶

院長

院長就任のご挨拶
―“市民病院があるから安心だ“と言われるように―

院長 久津見 弘

皆さん、令和5年7月1日付で前阪倉長平院長の後任として院長を拝命いたしました。私は、小学校6年生まで明石で育ちましたので、明石市民病院で働けることをとても嬉しく思っています。一方で、院長は大きな責任のある役割ですので、全力投球で職務にあたる覚悟でいます。

当院は地域の中核病院として、明石市民をはじめ周辺地域の皆さんの医療ニーズにお応えすることが最も大きな役割です。その役割を果たすために、理念として「私たちは、安全で質の高い医療を提供し、患者さんの生命と健康を守り、地域の信頼に応えます。」と掲げ、明石地域で対応できない医療が生じることのないように、27診療科、327床で日々医療を行っています。
現在、日本では少子高齢化が顕著に進み、当面は高齢者の医療ニーズは増加の一途をたどりますが、2040年を境に人口は減少に転じ、それに伴い医療ニーズも急速に減少すると予測されています。明石市は子育世代の人口が増えていますので、明石市ならではの医療ニーズの推移が起こると思われます。また、情報技術(IT)の進歩が、医療にも今後ますます適用されてきます。このように変化する環境の中で、物事を柔軟に捉え、必要とされる医療を持続可能な形で提供していかなければなりません。
そのために、最新の医療を取り入れることはもちろんですが、地域社会における市民病院としての機能の向上が必要であると思っています。
このことを実現するためには、徹底した地域との連携が重要です。医療資源の共有の面では、地域のクリニック、地域の病院との連携はとても重要となります。今回の新型コロナのような新興感染症の流行や、災害発生時の対応に備える医療体制の整備には、行政、保健所との連携が重要となります。そして何よりも、それらを適正に活用いただくためには、地域住民の皆様との連携もとても重要と考えています。

シンボルマーク

当院のシンボルマークは、「明石市立市民病院」のローマ字の頭文字「A」と、「人」(患者さんと医師)をモチーフにして、医療の心を優しさのハートと共に表現しています。"市民病院があるから安心だ"と思っていただけるような病院であり続けるため、院長として、一医師として努力していきたいと思います。
さて本年度からの新しい診療体制と重点領域について具体的に説明させていただきます。
1.整形外科における手術支援ロボットの導入 近年の高齢化に伴って人工関節置換手術は全国的に増加しています。当院でも9月ごろを目処に手術支援ロボットを用いた人工関節置換術を開始します。
2.女性乳腺外科専門医着任に伴う乳房再建術の開始 4月に着任した乳腺外科専門医と形成外科専門医との合同手術により、乳がん術後の乳房再建術を開始します。近年乳がんは急速に増加しており、本邦女性が罹患する癌の第一位となっています。さらに整容性の高い乳房再建術は若年女性を中心に重要性が高まっています。
3.脳梗塞血栓回収術・血管内治療の開始 近年の超高齢化に伴って脳血管系疾患は急速に増加しています。脳神経外科血管内治療専門医の着任により、当院でも脳梗塞の血管内治療・血栓回収術への対応が可能となりました。新設した脳卒中サポートラインを通じて、消防や地域医療期間とさらなる連携を図ります。
現在、新型コロナの蔓延により、医療・多くの社会活動は多大なる影響を受けています。従来の枠にとらわれない、新しい考え方・行動(パラダイムシフト・ニューノーマル)が求められています。スタッフ一同協力しながら未知に対処してまいります。これからも市民病院が「よりよい医療」を目指し、前に進んで行くためにも、忌憚なきご意見をお寄せください。
またこれまで市民病院として重点的に行ってきた救急医療、併存疾患を有する高リスク患者の手術療法、災害医療、新興・再興感染症への対応など、市民病院に相応しい診療機能をさらに強化してまいります。
当院はこれまで明石市民の皆様、明石市行政の皆様、そして医師会ならびに近隣医療機関の先生方のご支援のお陰で運営されてきました。改めて御礼申し上げるとともに、本年度も医療の啓発的な話題を数多く提供できるように、市民向けの公開講座などを企画してまいります。またこれからの令和の時代には、人に優しい町づくり、医療と介護の連携、そしてこれらの融合が大切だと考えています。市民の皆さまのご意見をいただきながら丁寧に進めてまいりたいと思います。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

078-912-2323(代)

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