理事長ご挨拶
令和8年4月1日付で、明石市立市民病院の理事長に就任いたしました松本圭吾です。
私は、現在の当院が竣工して間もない1990年代前半より、大学との関わりを通じて診療に携わる機会をいただいており、本院とのご縁の深さを感じております。
このたび、本院の運営を担う重責を拝し、改めて身の引き締まる思いでおります。
少子高齢化の進展に伴い、急性期総合病院に求められる役割は確実に変化しております。
加えて、新型コロナウイルス感染症への対応を通じて、感染対策や危機管理体制の重要性、大規模災害への備えといった課題が一層明確となりました。
こうした環境の変化に柔軟かつ継続的に対応していくことが、地域から信頼される病院であり続けるために不可欠であると考えております。
経営面では、コスト高の影響により厳しい状況が続いておりますが、地域の医療ニーズを的確に捉え、迅速に応えていくことを基本方針とし、院内で一定水準の医療が完結できる自律的かつ総合的な診療体制の構築を進めてまいります。
具体的には、救急医療の受け入れ強化、脳卒中および循環器領域の充実、小児救急体制の整備に取り組むとともに、
整形外科に加え、消化器外科におけるロボット支援手術など高度医療機器の導入を進め、診療機能のさらなる向上を図ってまいります。
本院は地域医療支援病院としての役割を担っておりますが、その価値は日々の診療と連携の積み重ねによってこそ示されるものです。
今後も、地元医師会や行政との連携を一層強化し、地域全体で支える医療体制の中で、本院の使命を果たしてまいります。
また、現施設は竣工から35年余が経過し、老朽化への対応が重要な課題となっております。
現在、県立がんセンター隣接地への新築移転が計画されており、準備期間を含め約10年を見据えた取り組みが進められています。
この移転は単なる建て替えにとどまらず、がんセンターとの機能分担と連携をより実効性の高いものとし、本院の役割を再定義する大きな機会であると捉えております。
これを機に、医療機能のさらなる向上と行政・医療機関との連携強化を図り、地域の皆様により信頼される病院づくりに取り組んでまいります。今後ともご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。