小児科
当院は明石市の小児科の中核病院として、一般的な小児の病気から慢性疾患、乳児健診、予防接種まで子どもの病気について幅広く診療をしています。
外来診療については、午前中に一般外来をおこなっています。予約が原則ですが、急病の多い小児科では、予約がなくても来ていただければ受診できます。
午後は乳児健診や予防接種のほか、専門の外来を設けて、慢性疾患を中心に診療をしています。専門外来については予約制となっております。慢性外来については当日受付でも診察しますが、担当医が学会などで不在の場合がありますので、事前に小児科の受付まで電話予約をお願いします。
入院する患者さんの大半は肺炎や胃腸炎といった急性の病気ですが、慢性疾患に対する治療や、食物アレルギーや低身長などの検査も実施しています。
時間外診療は、開業医の先生方や夜間休日応急診療所と連携を取りながら主に紹介患者の診療にあたっています。
当院は小児科専門医研修施設となっています。
一般的な急性疾患
入院が必要な感染症(肺炎や胃腸炎など)は、地域の医療機関からの紹介患者さんを中心に治療しています。
食物アレルギー
以前は食物に対するアレルギーの血液検査が陽性なら、その食品を完全除去して食べないようにすることが一般的でした。
近年、食物アレルギーについて研究も進み、実際に食品を口から食べてみて症状がでるかどうか調べる経口負荷試験を行い、症状がでない必要最低限の除去にした方が良いようだという方向に変わってきています。
当科でも、食物アレルギー負荷試験をおこなっておりますので、午前中の外来に受診(紹介)していただければ、いつでも診察し相談にのるようにしています。
食物アレルギー負荷試験についてはこちら
夜尿症
おねしょは小学校1年生の子どもさんで10人に1人くらいある、ありふれた状態です。
大人になるまでにほとんどの人が治ってしまうのですが、おねしょの回数が多い子どもさんは治療を行ったほうが早くとまります。
小学校に入る頃になっても毎日のように漏らすなど、おねしょがの回数が多い場合に相談していただければと思います。
決まった専門外来は設けていませんので、午前中の外来ならいつでも診察いたします。
慢性疾患外来(予約制)
腎疾患
学校検尿などで尿検査の異常を指摘された人代謝内分泌疾患
糖尿病 低身長 甲状腺機能低下症 その他神経疾患・神経外来(予約制)
てんかんなど小児の神経疾患を扱っています。脳波やCT、MRIといった検査を用いて診断治療を行います。
また、発達障害については、心療内科と連携し、精神的な発達に問題のある子供さんの検査や診断を実施しています。
発達障害
カウンセリング
心理士によるカウンセリング(保険適応)を水曜日の午前中に実施しています(予約制)。血液疾患 血液外来(予約制)
血友病や血小板減少性紫斑病、好中球減少症といった血液疾患や免疫の低下をきたす疾患の診療を行っています。
新しい薬の導入も進めており、例えば持続性9因子製剤については、市販後調査にも参加しています。
心疾患 心臓外来(予約制)
第1・3・5木曜の午後、小児循環器の専門医に来ていただき、先天性心疾患や川崎病といった小児心疾患の診療をおこなっています。
学校検診で精密検査を指示された人も心臓外来で診察しています。
その他、乳児健診などで心雑音を指摘された方については、まず午前中の一般外来を受診していただいた上、心臓超音波検査を行い、必要な方について心臓外来を予約受診していただくようにしています。
アレルギー外来(予約制)
気管支喘息などのアレルギー疾患について、診療ガイドラインに基づいた診断、治療や指導をおこなっています。
食物アレルギーについては、アレルギー外来以外でも相談を受け付けていますので、午前中の一般外来を受診して相談してください。
スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎を対象とした舌下免疫療法の希望があればアレルギー外来でご相談ください。
乳児血管腫
乳児健診(予約制)
主に10か月(神戸市は9か月)と4か月の健診をやっています。
なお乳児健診の際には初診時特定療養費はかかりません。
初診時特定療養費についてはこちら
予防接種(予約制)
明石市の予防接種券を持っている人を優先して実施しています。
インフルエンザなどの任意接種については、明石市以外のかたも対象にしていますが、同じように前もって予約が必要です。
卵アレルギーなどのため他院で予防接種ができなかった人への接種も積極的におこなっています。
なお予防接種の際には初診時特定療養費はかかりません。
初診時特定療養費についてはこちら
その他
レスパイト入院について
レスパイト入院とは、介護施設を利用することが困難な患者さんのご家族に対し、介護を続けられない期間をサポートする目的で行われる短期入院です。沈静下のMRI検査について
MRI検査を小さなお子様に行う際、じっとしていてもらうため、鎮静薬を使用します。治療実績
令和4年度 入院患者数396人(令和3年度 入院患者数345人)
感染症 | 27人(35人) | 血液・腫瘍性疾患 | 8人(4人) |
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内分泌・代謝 | 6人(6人) | 精神・神経 | 13人(0人) |
消化器 | 3人(6人) | 呼吸器 | 133人(150人) |
腎・泌尿器 | 6人(7人) | 筋骨格・結合織 | 26人(4人) |
損傷・中毒 | 39人(66人) | 皮膚・皮下組織 | 5人(5人) |
その他 | 39人(59人) | COVID-19 | 90人 |
新生児 | 1人(3人) |
食物アレルギー負荷試験について
当科では小児食物アレルギー負荷試験(食物経口負荷試験)を実施しています。
食物アレルギーは、血液検査や皮膚検査だけでは正しく診断することができません。血液検査はアレルギーがありそうか、程度が強そうかの目安になりますが、それらの検査が陽性でも必ず症状が出るとは限らず、逆に陰性であっても症状がでる場合があります。
食物経口負荷試験は、アレルギーの原因となっていると思われる食物を食べて症状が出るかどうか観察する検査です。
この検査で①何を②どれくらいの量を食べたら③どのような症状がでるか、直接確認することができます。
症状がでなければ、除去の解除が進みます。症状がでた場合でも、安全に食べられる量が確認できれば、少しずつ摂取を開始できる可能性があります。
具体的な方法は、確認したい食物を少量から次第に増量して、数回に分割して摂取します。途中でアレルギー症状が確認されたら、検査陽性と判定し、摂取を中止して必要な処置を行います。症状がでなければ陰性と判定します。
この検査では、食物の摂取によりアレルギー症状がでる可能性があります。皮膚症状(赤み、じんましん、むくみ、かゆみなど)が最も多く、呼吸器症状(鼻水、咳、喘鳴、呼吸困難など)、消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢など)、粘膜症状(のどのかゆみ、目の充血など)もみられることがあります。これらの症状が重なって急激に起こるアナフィラキシーや、血圧が下がるアナフィラキシーショックになる可能性もあります。
検査中だけではなく、検査後数時間以上たってからアレルギー症状が出る可能性がありますので、原則1泊2日の入院で十分な観察のもと検査を実施しています。
アレルギー症状の軽い場合は、日帰りで検査をすることもあります。
アレルギー症状がでた場合、症状に応じて、飲み薬(抗ヒスタミン薬、ステロイド薬)の内服や気管支拡張剤の吸入で治療します。症状が強い場合は、アドレナリン筋肉注射(エピペン)や点滴(ステロイド薬、抗ヒスタミン薬)、酸素吸入などを行います。
※アレルギーの重症度によっては高次医療機関での検査をおすすめすることがあります。
乳児健診と予防接種の予約について
乳児健診とワクチン接種をご希望の方は、お電話にてご予約ください。ワクチンスケジュールについてもご相談を受け付けております。
予約受付 | 小児科受付(受付D) |
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TEL | 078-912-2323(代表) |
予約受付時間 | 午後3時~午後4時30分 |
外来の予約について
診察をご希望の方は、お電話にてご予約ください。
予約受付 | 小児科外来 |
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TEL | 078-912-2323(代表) |
予約受付時間 | 午後3時~午後4時30分 |
TEL 078-912-2323(代表)
電話交換から小児科に電話をお繋ぎいたします。
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 専門分野 | 所属学会・資格など |
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貫名 貞之 | 部長 | 代謝・内分泌 |
日本小児科学会(専門医・指導医) 日本小児内分泌学会 日本小児神経学会 等 |
平嶋 良章 | 副部長 | 血液・腫瘍 |
日本小児科学会(専門医) 日本血液学会(専門医) 日本小児血液・がん学会 日本小児感染症学会(ICD) 日本化学療法学会(抗菌化学療法認定医) |
柴田 真弓 | 医長 | アレルギー |
日本小児科学会(専門医) 日本小児栄養消化器肝臓学会 日本小児血液・がん学会・日本アレルギー学会等 |
山下 加奈子 | 医長 | 神経 |
日本小児科学会(専門医・指導医) 日本小児神経学会(専門医) 日本てんかん学会 |
陳 永球 | 副医長 | - | 日本小児科学会 |
則武 加奈恵 | 非常勤医師 | - |