心療内科・精神科
うつ気分、不安、イライラ感といった感情症状(うつ病、不安症、パニック症)、物忘れなどの認知症状(認知症)、さらには、対人関係の問題、職場不適応、不眠など、メンタルに関する幅広い疾患を心療内科・精神科では扱っています。特に、認知症、うつ病、心理療法(カウンセリング)および児童思春期(発達障害も含む)は専門外来を設け、診断と治療にあたっています。
認知症疾患
アルツハイマー型認知症のR1スペクト画像
当科(心療内科・精神科)では詳細な認知症検査(頭部MRI検査、RIスペクト検査などの画像検査、MMSE、HDS-R、CDT、NPI、CDRなどの認知症評価、血液検査など)を用いることで認知症に関する確定診断を行い、さらに治療を進めています。
認知症とは
「認知症」は、脳の働きの低下が原因となって引き起こされるさまざまな症状の総称です。脳の働きの低下等によって、記憶・判断力の障害等が起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態(およそ6ヶ月以上継続)をいいます。
日本では高齢化の進展とともに認知症の人数も増加しています。65歳以上の高齢者では平成24年度の時点で約7人に1人(有病率15.0%)とされており、今後も増え続けると予想されています。
認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管性認知症は、生活習慣病との関連があるとされています。また、症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善できる可能性もあります。
自分自身や家族・同僚、友人等周りの人について「もしかして認知症では」と思われる症状に気づいたら、一人で悩まず相談してください。
うつ病、不安症、パニック症
これらの疾患の治療には、薬物療法と精神療法(とりわけ認知行動療法的アプローチ)の2つをうまく使い分けすることが肝要です。当科では、エビデンスに基づいた薬物治療から臨床心理士によるカウンセリングまで幅広いメニューを取り揃えています。
自閉スペクトラム症(発達障害を含む)、ADHDおよび知的障害
熟練した臨床心理士による心理検査(知能検査、発達検査、人格検査など)を行なっています。
治療実践(29年度)
外来患者延数 | 11,156人 |
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1日平均外来患者数 | 45.7人 |
認知症検査数 | 413件 |
心理検査数 | 67件 |
カウンセリング延数 | 384名 |
なお、概ね1年後をめどに薬物の効果判定のため、再診の労をとっていただければ幸いです。
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 専門分野 | 所属学会・資格など |
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忠井 俊明 | 非常勤医師 | うつ病 思春期青年期疾患 精神療法 認知症 |
日本精神神経学会(専門医・指導医) 日本心身医学会 日本総合病院精神医学会 日本精神分析学会 精神保健指定医 臨床心理士、産業医 |
富永 敏行 | 非常勤医師 | - |
日本精神神経学会(専門医・指導医) 日本心身医学会(専門医) 日本総合病院精神医学会(専門医) 精神保健指定医 |
外来担当一覧表
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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1診 (午前・予約診) |
- | - | 富永 | - | - |
1診 (午後・予約診) |
- | 忠井 (1・2・4週目) |
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2診 (予約診) |
- | 今本(2・4週目) (午後1時30分~午後4時/心理検査) |
堀内 (午前10時~午後2時/心理検査) |
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