一般外科・乳腺外科
近年増加している乳癌に対応するために、平成29年4月より週5日間の乳腺外来を担当し、乳房の病気に関するトータルケアに取り組んでいます。
(乳癌診察ガイドラインより一部改変)
科の特徴
当科は乳腺に関する様々な疾患の診断および治療にあたります。
特に乳癌治療に関しては、EBM(根拠のある治療)を取り入れ、かつ、インフォームド・コンセントを重視した患者様に応じた治療を、他科の専門医や看護師、リハビリテーション科、放射線科技師と連携してチーム医療を行っています。
まず早期診断を目指しており、マンモグラフィ・乳腺エコー・乳腺MRI等を適宜用い、針生検などで病理診断にあたっております。
ここで重要となるのが病理医および放射線科医、放射線科技師(女性放射線科技師がマンモグラフィを担当しております)となり、連携しながら診断をしております。
治療には手術、化学療法(術前・術後)、放射線治療などがあり、またそれぞれに日進月歩しています。我々は患者様の癌の進行度によって、これらの治療方法の中から現時点で最も標準的で妥当と考えられる治療方法をご提案しています(学会などから示されたガイドラインがある場合には、それに準じて治療方法を決めています)。手術に際しては、治癒のみならず、患者さんにとってより侵襲の少ない手術(体の負担の少ない手術)を選択し、手術後の生活の質を重視した手術(後遺症のより少ない手術)を目指しています。
手術後には術式によっては患側上肢の浮腫や運動障害をきたす可能性もあり、リハビリテーション科でのサポートも行っております。
術後の再発を予防するための術後補助化学療法(抗癌剤治療・分子標的薬・ホルモン療法など)や再発・転移時の治療にも外来化学療法室を活用し積極的に取り組んでいます。精神的なご不安も専門看護師が加わり、患者様の加療が少しでも円滑に行えますよう御一緒に考えていきたいと思っております。
クリニカルパス
乳がん治療は主に乳腺外科で実施しており、乳房温存手術を積極的に取り入れ、ガイドラインに沿って種々の治療法を組み合わせるなど、個々の患者さまの病状に合わせた治療に取り組んでいます。また、平成29年4月からの形成外科開設にともない、形成外科との合同手術による乳がん術後の乳房再建術も可能となっています。
現在、月~金曜までの週5日間毎日外来診療を行っています。多くの患者さまへの対応が可能となっていますのでご紹介をお願い申し上げます。
スタッフ紹介(一般外科・乳腺外科)
氏名 | 役職 | 専門分野 | 所属学会・資格など |
---|---|---|---|
中村 憲司 | 副部長 救急診療科副部長 |
一般外科 |
日本外科学会(専門医) 日本透析医学会(透析専門医) 日本臨床腎移植学会(腎移植専門医) |
河村 雪乃 | 副医長 | 乳腺外科 |
日本外科学会(外科専門医) 日本乳癌学会(乳腺専門医) 日本臨床腫瘍学会(がん薬物療法専門医) 日本乳がん検診精度管理中央機構 (検診マンモグラフィ読影認定医・乳房超音波医師) 日本乳癌検診学会 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 緩和ケア研修会 修了 JATECコース 修了 |
稲福 直樹 | 非常勤医師 | 形成外科 |
外来担当一覧表(外科、一般外科・乳腺外科)
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|---|---|---|
1診 (初診・予約診) |
小泉 (~午前9時30分) |
小泉 (~午前9時30分) |
小泉 (~午前9時30分) |
稲福 (形成外科) |
小泉 阪倉(2・4週目/予約のみ) |
2診 (予約診) |
松本 (午前) |
藤木 (血管外科) |
多加喜 | 小泉 (初診・予約) |
松本 (午前) |
3診 (予約診) |
河村 (乳腺外科) |
中村 憲司 (乳腺外科) |
河村 (乳腺外科) |
中村 憲司 (~午前10時/乳腺外科) 神田 (午前11時~/血管外科(4週目)) |
河村 (午前/乳腺外科) |